自社職人による
品質を追求した防水工事
HIGH QUALITY
防水工事は建造物の大敵「水」から建物を守る工事です。
建物にとって屋上は最上部にあたり防水の要と言っても過言ではありません。水はコンクリートのひびわれ等から躯体に侵入し、侵入した水は内部鉄筋を錆びつかせるだけでなく、場合によっては躯体自体に影響を及ぼします。またベランダや共用廊下も同様で、雨ざらしになりやすいところは、防水工事をすることで建物の寿命が長くなります。マルリョウでは劣化している場所を事前に明らかにし記録したうえで施工してきます。劣化しやすい場所を把握し、しっかりと施工することでよりご安心ただけると考えております。もちろん完了後の定期点検も含め、マルリョウではアフターサービスにも力を入れています。
防水工事の種類と寿命
TYPE AND LIFESPAN
ウレタン防水
ウレタンゴム系塗膜防水(ウレタン防水)は、液体状のウレタン樹脂を塗り付けて、塗布した材料が化学反応して固まる(硬化する)と、ゴム状で弾性のある一体性のある防水膜が出来上がります。液体状の材料を使って現場で仕上げる工法なので、複雑な形状をした場所でも継ぎ目のない完全な防水膜を加工できます。
ウレタン防水は2つの工法があり、マルリョウでは現地確認のうえ、建物に合わせた最適な工法を提案しています。
①密着工法
ウレタン防水材を塗布し補強布を張り付け、さらにウレタン防水材を塗りつけて所定の厚さに仕上げる工法。
- 特徴
ウレタン防水層では膨れのトラブルが懸念される。原因として、下地の乾燥が不十分な状態で施工された場合や、下地の清掃不良、プライマー塗布量の過不足、補強布類の接着および押え不足などがある。
耐久
年数
10年程度
5~8年毎にメンテナンスが必要
②通気緩衝工法
通気性能を有する通気緩衝シートを張り付け、その上にウレタン防水材を塗布することで形成される防水工法です。
- 特徴
ふくれの原因となる下地に含まれている蒸気化した水分を、外部に脱気させることのできる、安全で信頼性の高い工法です。
ウレタン防水層は、屋上・開放廊下・階段室、ベランダ・ルーフバルコニーなどあらゆる場所に施工されており、歩行用から運動用まで様々な仕様目的に対応できる特徴があります。ウレタン塗膜防水の膜厚が薄い部分は、紫外線や熱により早期劣化が生じやすく、地震や気温の変化による建物の伸縮から発生する下地の挙動に追従できずに、破れ・亀裂の原因となります。ペンキを塗るような、薄っぺらい施工では長持ちしません。所定の材料使用料を守り、なおかつ均等に塗布することが大切です。
耐久
年数
13年~15年程度
5~10年毎にメンテナンスが必要
超速硬化ウレタン防水
超速硬化ウレタン防水とは、機械化スプレー方式のウレタン防水です。従来のウレタン防水手塗り工法に比べ、硬化時間が工期を大幅に短縮できます。
さらに、高伸張形と高強度形の両方の認証を取得したウレタン塗膜防水層が、さまざまな形状や用途に対応。
機械化コントロールシステムにより、より精度の高い施工が可能です。
- 短時間硬化
超速硬化ウレタンの最大の特長は、極めて短い時間で指触乾燥・硬化することで、吹付施工後3分で歩行が可能。施工部位の短期間で仕上げを可能とするだけではなく、勾配・傾斜部や複雑な形状でも膜圧が確保できます。
- 高い塗膜物質
ウレタン塗膜防水特有の下地挙動に対する追従性を持ち、従来のウレタン防水に比べ2倍以上の強靭な防水層を形成。歩行用一般防水から開放廊下・駐車場床、水槽ライニングまで幅広い用途に対応します。
- 優れた安全性
超速硬化ウレタンはF☆☆☆☆を所得済み。トルエンやキシレン等の溶剤や特定化学物質は含有していません。さらに水性プライマーと組み合わせることで、臭気を抑えた塗床工事が可能です。
- 安定した品質
専用システムによる吹付け施工で、品質におおきな影響をあたえる温度と流量を完全にコントロール。季節や天候に左右されることなく、均一で高い品質の防水層を形成します。
- 優れた施工性
専用のスプレーマシンにより複雑な形状の場所でも継ぎ目のないシームレスな防水層が形成できます。また、連続積層による工期短縮が可能です。
耐久
年数
10年~12年
5年~8年毎にメンテナンスが必要
シート防水
シート防水とは、その名の通り「塩化ビニールや合成ゴムでできたシートを貼る」防水工事です。広い面積でも一度に防水処理ができるので、屋上や屋根等に採用されることが多いです。シートが一体化してこそ防水機能を発揮する工法です。そのため、シートの繋ぎ目や端の部分を隙間なく接着できるよう、注意しながら施工しています。
シート防水は2種類の工法が主となります。
①接着工法
接着工法とは、躯体に直接接着剤で防水シートを貼り付ける方法です。
- 特徴
シートが下地としっかり接着されるため、施工時間の短縮と高い防水性が期待できます。工期が短く、人の歩行する場所や紫外線を受けやすい場所への施工に適しています。しかし、躯体の影響を直接受けるため、平らでない場所や既に雨漏りが発生している場所、湿気の多い場所、雨漏りはしていないが下地の劣化が激しい場所には是正しない限り施工できません。
耐久
年数
12年~15年程度
10年以上メンテナンスフリー
②機械固定工法
専用のディスク盤を用いて防水シートを固定する工法です。
- 特徴
前述した密着工法との違いは、シートが施工箇所に完全に密着しないという点です。シートと施工箇所の間に、通気性を確保するためのシート(絶縁シート)と下の画像にある器具(ディスク盤)が設置されることで、隙間ができます。そこから水蒸気を逃がすことができるため、既に漏水が発生している箇所にも施工が可能です。機械を使用するため、屋上や屋根等広い箇所への施工に向いています。
耐久
年数
15年~18年程度
15年以上メンテナンスフリー
アスファルト防水
合成繊維不織布のシートに、液状に溶かしたアスファルトを染み込ませコーティングした、ルーフィングシート(建物内に水滴を入れないシート)を二層以上に仕上げることで、防水機能をより強固にする積層工法です。アスファルト防水は、先述の通り広い場所への施工が適しているため、学校やマンション・公営住宅などの屋上や屋根で採用されることが多いです。
アスファルト防水は、主に次の3種類に分類されます。
①常温工法(冷工法)
多くの現場で採用されているのが常温工法(冷工法)です。
- 特徴
常温工法はこの後に紹介する2つの工法と異なり、熱を使わずに防水層を作ることができるのが特徴です。ルーフィングシート(防水シート)の裏面に、自着層と呼ばれるゴムアスファルトの粘着層をコーティングし、複数枚交互に貼り合わせていく工法です。下地が軟粘着状態になるため、施工したコンクリートにしっかりと付着します。
耐久
年数
15年~25年
5年~8年毎にメンテナンスが必要
②トーチ工法
トーチバーナーと呼ばれるごく一般的なバーナーを用いる工法です。
- 特徴
トーチバーナーと呼ばれるごく一般的なバーナーを用いて、ルーフィングシート(防水シート)の裏面と下地を、アスファルトを炙り溶かしながら貼り重ねる工法です。
耐久
年数
15年~25年
5年~8年毎にメンテナンスが必要
③熱工法
熱を加えて溶かしたアスファルトを使う工法です。
- 特徴
熱を加えて溶かしたアスファルトを使い、2~4枚のルーフィングシート(防水シート)を積み重ね、防水層を作る工法です。
耐久
年数
15年~25年
5年~8年毎にメンテナンスが必要
マンションにアスファルトシングルを用いる主な場所は?
アスファルトシングルとは、ガラス繊維にアスファルトを浸透させたシート状の屋根材で、表面に石粒が付着しているのが特徴です。
アスファルトシングルの基礎知識
- 「シングル」や「シングル葺き」と呼ばれることもあります。
- 100年以上前にカナダで開発されたと言われています。
- 現在でも、カナダやアメリカを中心に多くの建物で使われています。
アスファルトシングルの
メリットとデメリット
メリット
- 防水性が優れている
- 防音性が高い
- 加工や施工が簡単
- 耐震性がある
- メンテナンスやリフォームの費用が安い
デメリット
- 勾配がない屋根への施工は不向き
- 表面の石が剥がれ落ちる
- カビ・コケが発生しやすい
- 耐風性・耐熱性が低い
- 業者の数が少ない
アスファルトシングルを用いる主な場所
マンションにアスファルトシングルを用いる主な場所は斜壁(しゃへき)の部分です。斜壁とは、建物のバルコニー下部などの斜め部分を指し、3階建て以上の鉄筋コンクリート造の建物に多く見られます。一般的にはマンションなどの新築時に外壁として設計されます。斜壁は大抵、外壁と同じ壁材で仕上げられますが、斜壁は雨風や紫外線などのダメージを直に受けるので、建物の立地によっては、屋根と同レベルの防水性能が求められることがあります。そのため、防水性が高く、軽量で加工しやすいアスファルトシングルが斜壁に使用されることがあります。この斜壁をタイルで仕上げてしまうと、タイルの剥落が起こる恐れがあります。剥落だけなら補修すればいいのですが、剥落したタイルが通行人の頭上に落下するリスクも考える必要があります。
耐久
年数
15年
10年から15年にメンテナンス必要